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遺産分割協議を行う際のトラブルの原因は多岐に及びますが、事前にトラブルが予測できる場合は様々な方法で回避、または緩和をすることができます。また、突発的にトラブルとなってしまった場合でもそれを鎮めるための努力をすることが大切です。
遺産分割が始まればトラブルになることが事前に予測できる場合があります。例えば被相続人の生前から相続人同士の仲が悪い、相続人同士が連絡を取り合っておらず意思の疎通ができていない、被相続人と一部の相続人の仲が悪かったなどです。これらはトラブルとなることが予測できる分りやすい状況です。他に考えられるのは遺産の大部分が不動産であり分割が難しい場合や、相続人のうちの一人がたまたまお金の必要な時期(子供の私立学校の入学、事業を拡大しようとしているなど)と重なるなども考えられます。
このように遺産分割でトラブルが予測される場合は慎重に遺産分割を行う必要がありますので、以下の様な点に注意されることをお勧めします。
(⇒遺産分割協議の進め方はこちら)
・事前の準備をしっかりと!
相続人の確定や遺産の額の評価など、相続に必要な事前の準備をしっかり行うことが肝心です。遺産の額の評価はこれから相続人で遺産を分けるためには必ず必要です。どのような遺産があり、それらがいくらの評価額となるかについて相続人の全員が共有することが大切です。「誰かが遺産を隠しているのではないか?」「この不動産は本来はもっと価値が高いのではないか?」などの不信感を持つ相続人がいれば話合いが進みません。公正な遺産評価を行い、遺産の目録を作成することをお勧めいたします。
・冷静に、焦らない
遺産分割協議に関わらずすべての協議に言えることですが、「冷静に、焦らない」ことです。「話合い」については慣れている人と慣れていない人、得意な人得意でない人、積極的な人消極的な人、強引な人流されやすい人では結果に大きな差が出ます。前者の交渉事が得意な人は遺産分割協議ではやはり有利であり、交渉事が苦手な方が不利であることは明らかです。そのため、交渉事が得意でないと思われる方は遺産分割協議の際は必ず「冷静に、焦らない」を念頭に置くことが必要です。その上で以下のことに気をつけます。
・相手が感情的になったら協議を進めない
もし相手が感情的になった場合、それを諌めて平常心に戻すことができれば良いのですが、通常はそのようなことは難しいでしょう。そのため、相手が感情的になったら協議を進めることについて一旦諦め、次回に持ち越しとすることにしましょう。方法としては次回持ち越しを提案する、席を立つ、などが良いでしょう。事前に感情的な発言があれば協議は終了とすることを約束しておいても良いかもしれません。
・結論は次回
結論はその場で出さないようにしましょう。特に議論に慣れていない人や、人の意見に流されやすい人はこれを心がけてください。次回の協議までに結論を出すことにして、一旦持ち帰り、検討してください。冷静な判断にて納得できるようでしたら遺産分割協議書に署名押印すれば良いですし、納得いかなければ改めて別の案を考えましょう。時間はかかりますが納得できないことよりは良いと思います。
・第三者を置く
「冷静に、焦らない」とは言っても議論に慣れている人、強引な人には敵わないことが多くあります。むしろ自身のエゴを二の次とする考えが一般的である日本社会では自身の意見を述べる「場」自体が形成されにくいかと思います。そのような時は法律に詳しい専門家に手続きを仕切って貰う事が望ましいでしょう。相続人の誰かの利益を代弁するのではなく、手続きのサポートを行う専門家であれば協議の議長役を任せられ、公正な対応を望むことができるでしょう。
当事務所では遺産分割に関するお問合せや手続きのサポートのご依頼を承っております。遺産分割協議の手続きは初めての方には大変苦労が多いものです。ぜひ、当事務所までお気軽にお問合せください。
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